中高生と暮らす喜びとは - 江戸川区里親ステーション[ふぉれすと]

子どもと里親の日常

中高生の子どもたちと暮らす喜びやうれしかったことをお聞かせください。ささやかな日常の中でのエピソードがあればぜひ聞かせてください。

子供と里親の日常

中高生には、子どもたちが、独りになる時間をそっとしておいてあげたいから、時間を無理やり合わせないようにしています。お手伝いも、子どもたちが複数で留守番しているときに、「今から出かけるから、お風呂掃除かトイレ掃除のどちらかをやってくれる?」と頼むことはあるけれど、いつもやらなければならない義務にはしていないんです。

 

中高生は身体も大きくなって、一つ一つの洗濯物も大きいから、洗濯の量も多いでしょう。家は一日に2回まわしています(笑)。2回目は夜、全員お風呂に入った後に回します。この間、高校生から一緒に生活している子どもが、最後に洗濯機を回しておいてくれたんです。こうしなさいって言うことは少なくしているのに、私がやるのを見ていて、気づいてやってくれていたんです。うれしかったなあ、と思いました。これは乳幼児にはない喜びなんですよね。

 

また、中高生は、自分なりの考えを持ち、言葉にしてくれるところもある年代なので、お互いの考えが違って、こちらも全肯定はできないけど全否定しないで、考えをすり合わせようとしている中で、子どもが振り返ってくれたり、気づいてくれた時はうれしいですね。
幼い子は抱きついてきたりしてくれますが、感謝を言葉で伝えてくれるのは中高生です。言葉だけじゃないけど、気持ちが確かに通じ合った感じがありますよね。この前、高校生が「(江戸さんは)言葉にあったかさがあるんだよね」と言ってくれて、うれしかったです。

日頃、中高生の子どもたちとの関係づくりで心がけていることはありますか?

子供と里親の日常

子どもを信頼する気持ちは大事だなと思っています。子どもも、“この人は嘘をつかないな”、“信じられるな”、と大人を求めているように感じるから、まずは“この人、信じてもいいかな”と思ってもらえるように心がけています。具体的には、上から目線で今言わなくていいことまで言うのではなく、子どもが動いたり、考えたりするのをちょっとだけ待って、子どもの考えも聞きながら、やりとりしています。お互いの考えが大きく違うこともあるけれど、子どもは皆それぞれいいところがあると思っています。子どもを見るときには、この子には親がいて、その親にとって子どもは“宝”、少なくともお腹の中で十ヶ月ほど抱え育て生まれてきた存在だから、人として尊重しなくては、と思っています。子どもは弱い立場にあるから、特に叱る時は、尊重する気持ちを忘れないようにしなくては、と思ってやっています。

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